すっぽんの魅力とパワー

すっぽんは亀の仲間です。
ただ甲羅に違いがあり、亀の甲羅は背骨が変化した骨の一部で、とても硬く頑丈なのに対し、すっぽんの甲羅は柔らかい皮膚でできていて、水中での活動がしやすいようになっています。
すっぽんは食べられる高級な亀というイメージがありませんか。
事実すっぽんは古来より、滋養強壮の妙薬として知られておりました。

日本においては江戸時代中期になると、庶民が屋台で手軽に食べられるような食材となっていったようですが、やがては高級食材となり庶民の口に入らなくなりました。
これはすっぽんの成長が遅く、需要に対し供給が間に合わなかったためです。
今では鍋などで食べられますが、結構高級料理でどこでも食べられるものではありません。
すっぽんはたんぱく質やアミノ酸、カルシウム、鉄、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸やパントテン酸、リノール酸などが含まれております。
疲労回復や気力と体力の充実といった疲労や精神的なものからの回復や動脈硬化、高血圧、貧血、糖尿病、動脈硬化、脳卒中などといった大きな病気の予防にまで効果を発揮してくれます。

すっぽんに噛まれたら指がちぎれるとされますが、歯ではなく顎の力が強いのです。
噛まれたら慌てずに水辺につければ離れていきます。
噛むのはそうとう臆病なためであり、名前の由来となったすっぽんという言葉は、隠れる時のあまりに早く水に潜るための音や様子だとも言われています。
またすっぽんの効能はその部位ごとに違うとされていますが、言われている場所も少し違いがあります。

例えば有名なすっぽんの生き血は精力剤や滋養強壮の食材と言われていますが、ある場所では美容効果があるとされたり、他には産後の発熱、顔面神経痛などに効果があると言われています。
丸ごと食べたら全部効くのでしょうか。
すっぽんは全部食べられることからも「まる」と言われています。
「月とすっぽん」とは同じ「まる」でもまったく違うというところからきています。